手稲新発寒の住宅街にひっそりと佇むワイナリー、「さっぽろワイン」さんをご存知ですか?
さっぽろワインさんは、2020年に手稲にオープンした札幌市内4番目のワイナリー。
自社ブドウ100%による原料生産と醸造を行っており、「高品質なワインを定番に買えるようにしたい」という想いで運営。
実はワインの賞で、金賞を受賞したこともあるほどの、本格派ワインを作っています。
ワイン造りの工程を一通り教えてくれます
醸造所の見学は予約制となっています。
こんな身近で醸造所を見学できるなんて!嬉しいですね。
ワインができる一連の流れを見学させていただけます。(詳しい工程の説明はここでは割愛しますね)
夏はブドウが獲れはじめの時期。
これから秋の収穫時期に向けて、タンクを空けておくため、瓶詰が忙しいそう。
秋の繁忙期は見学者も増えるそうです。
樽の数はまだまだ足らず、今年の4月~6月にかけて、ちょうどクラウンドファンディングを行い、目標額を達成したとのことです。
これからますますの発展が楽しみですね。
手稲の水はけのよい土壌はブドウ作りに最適!
次は畑へ移動です。20分もかからないくらいの近い距離。
石狩手稲線沿いの、ちょうど石狩と手稲の堺くらいの場所に大きな看板が現れます。
ここがさっぽろワインさんの手稲にある2hほどのブドウ畑。そのほか、石狩にも更に広大な畑があります。
品種は、ピノグリ、シャルドネ、ソービニオンブラン、ケルナーなど。
そもそもなぜ手稲でワインを?
そう思った方も多いのではないでしょうか?
尋ねてみると、実は手稲の土壌は砂地で水はけがよく、ブドウに適しているのだとか。
繊細なブドウの味わいが特徴になります。
更に、風も強いので、ブドウ作りにおいて最敵である湿気やカビが発生しずらいとのこと!
手稲の土には良いブドウやワインを作るポテンシャルがあるようですよ。
(↑こちらの写真はさっぽろワインさんより)
また、さっぽろワインさんでは、化学農薬や除草剤不使用で、
それは土を耕してくれる微生物を生かしたいからとのこと。
だからこそ、人の手がかかりますが、ボランティアの方々にも協力してもらいながら手間を惜しまず丁寧に作業されています。
取材時はブドウの実はこれから…といった感じでしたが、秋が楽しみです!
最後のお楽しみは試飲
ワイナリーに併設した直売所へ戻り、
最後のお楽しみは試飲です♪
3種類試飲させていただきました!
タイプの異なる3種類。
「デラウェア2022」は、フルーティで甘い香りが特徴的ですが、口にするととてもスッキリ!飲みやすく、食事に合わせやすいワインと感じました。
次に「ケルナー2021」。少し香っただけで驚くほどの華やかな香り。こちらも味わいはスッキリしており、様々な食事に合わせやすそうです。
そして「ヤマ・ソービニオン2021」。渋みと酸味のバランスが良いこちらのワインは、ジンギスカンや焼き鳥、ちゃんちゃん焼きなどにも合うそう。人気のワインです。
どのワインも良質で絶品でした。
そして、直売所には種類豊富なワインが並びます。
約5000種ほどのワインがエントリーされる「サクラアワード」で、金賞の上の「ダブルゴールド」を受賞した「ソービニオンブラン2020」。
地元手稲に愛されるワインを作りたい
新しく発売した、手稲のブドウだけを使ったスパークリングワインや、
手稲山がデザインされたラベルなど、
実は手稲人にとって嬉しい商品がたくさん。
「今後は、地元手稲の人に何らかの形で還元していきたい」とおっしゃっていました。
「日々の食卓に広く受け入れられるワインを目指したい」というさっぽろワインさん。
手稲の地にワイン文化が根付いたら素敵だなぁと思いました。
みなさんも、ぜひ地元手稲のワインを召し上がってみてはいかがでしょうか。
詳細情報
さっぽろワイン
住所:札幌市手稲区新発寒5条1丁目6番1号
営業時間:<直売ショップ>木~日曜・祝日 11:00~17:00
公式サイト:https://www.sapporo-wine.com/